機能不全家庭 決死のサバイバル戦略!禁止令とは?(前編)

毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルライフメソッド」香月映見です。

ブログを読んでくださり、ありがとうございます。

今日は私たちが機能不全家庭で親との関係から取り込み、潜在意識内に大切にしまい込んでいる様々な【禁止令】について書いてみますね。

後編はこちらから

◆「禁止」に対する大人の概念

私たち大人の思う「禁止」とは、「そこを犯したら、何か大変なことになる。良くないことが起こる」だからこそ、禁止としている。

その通りです!刑罰なんかは、この代表的な社会的縛りですね。

この概念のまま、是非読み進めてくださいね。

◆対して、子どもにとっての【禁止令】とは?

端的に言いますと、ここに書く【禁止令】とは「~してはいけない」「~せねばばならない」という強い思い込みです。ブロックと呼ばれることもあります。

私たちは親の状態や家族関係が不安定な生育環境下にて、理性が発達しきらないおおよそ10歳くらいまでに、それを持つことを「自ら決めて」しまいます。

そしてその自ら取り込んだ【禁止令】は、潜在意識下に大切にしまい込まれ大人になった今でも私たちの言動に大きな影響を与え続けています。

(年齢には諸説あります。ここでは10歳まで、として書き進めますね。「三つ子の魂百まで」というニュアンスで、ご理解ください)

◆子どもが【禁止令】を取り込む場所は、主に安心・安全の無い家庭にて感じる親からのマイナスメッセージ

機能不全家族とは、「子どもから見て安心・安全」の無い家族関係や家庭環境を指します。

詳しくは

機能不全家族(機能不全家庭)

10歳前と言えば、まだまだ家と親が自分の世界の全て!という年頃ですから、自分の了見も見識も世界観も知識もひたすら狭いのです。
そして理性も計画性も、とても乏しい。(それが子どもですから!)

だからこそ親からの愛を自分の思うように得られなかった場合、極端に短絡的な捉え方をしてしまいます。

往々にして
「お母さんが〇〇してくれないのは、きっと【私が悪いからだ】
小さな頭で一生懸命に状況を分析し、人の顔色も存分に窺いながら

→自分の言動を抑制します(ブレーキ)「お母さんに〇〇してもらえるよう、もっと【我慢】しよう

もしくは

→自分の言動を促進します(ドライバー)「お母さんに〇〇してもらえるよう、もっと【頑張らねば】

もう、これが精一杯な感じです。それしか出来ない、とも言えます。

それでも上手くお母さんから愛してもらえなかった時に、「もっと!」「もっと!」と、私たちは更にそのブレーキとドライバーを強めていきます。

この「もっと!」が培う反復体験と潜在意識(脳)が大得意の「現状維持」機能を使い、その【禁止令】は強化され、すっかり私たちの考え方のクセや生き方の習慣と化してしまうんです。

◆子どもだった私たちは、なぜここまで必死になるのか?

それは冒頭の通り正に「そこを犯したら、何か大変なことになる。良くないことが起こる」から!

非力で無力な子どもにとって、親から注目されない、構って貰えない状況は、即ちお世話をしてもらえないこととイコールです。

それは、自分の衣食住を脅かされる「死」に直結する恐怖なのです。
(そんなに怖かったこと・・・大人になるにつれ、私たちスッカリ忘れてしまいます。だってもうお世話されなくても、死なないし)

ゆえに
【禁止令】を持つことは、子どもだった自分が「あの家」で生き延びるために己の命と生存を懸けた、正に決死のサバイバル戦略に他なりません。

【禁止令】の種類、詳しくは

「12の禁止令」(ストッパー)と「5つの拮抗禁止令」(ドライバー)

◆命懸けのサバイバル戦略。【禁止令】は、だからこそ私たちの潜在意識下に大切に格納されている

私たちは様々な【禁止令】を潜在意識下に格納したまま、大人になります。

そして私たちの理性の発達 + 無自覚の【禁止令】=行き過ぎた自己感情抑圧や自己犠牲、はたまた過集中的なド根性などに姿を変えながら、考え方のクセや生き方の習慣となって表れ、私たちの人生に多大な影響を与え続けます。
(アダルトチルドレンあるある の 極端な白黒思考も【禁止令】要素が沢山入っています)

長くなりましたので、この辺で。

後編では、命懸けの【禁止令】が大人の私たちにどう作用するのか、書いていきますね。

後編はこちらから