毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルライフメソッド」香月映見です。
今日もブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。
さて今回はいよいよ、抑圧系毒親・DV・モラハラ人間の「正体」に迫ります。
前編に引き続き、この後編でも【鬼滅の刃】を見た方・そうでない方にも、ご理解頂ける内容にしております。
鬼滅の刃あらすじ含む、前編はこちらから https://original-ownlife.com/blog-2023-19/
■抑圧系ニンゲンを体現してくれた、ヨワヨワ風情の鬼
今回もまたまた登場します。一見か弱き老人を装った 半天狗(はんてんぐ)というめちゃくちゃ強い鬼。
ひたすら被害者ポジション死守に努め、自分の分身を創り出しては相手(鬼殺隊)と戦わせるズルいやつ!
そして自分自身は、またしても安全な場所に隠れて「怖いぃ~ ひぃぃ~」と泣くばかり。
先ず「喜怒哀楽」を司る4人の分身鬼が出現。そして形勢が悪くなったその時、「怒」を司る鬼が他の本体3人を吸収。 そして現れたのは「憎」と罹れた太鼓を背負う鬼。
■あなたの中に、怒りはありますか?
あなたは機能不全家庭にて育ち、様々なことを抱え込み、悩み、苦しみ、今まで必死に生きて来られました。理不尽な暴力やモラハラ、ネグレクトを受けて来られた方も、いらっしゃるかも知れません。
その辛い体験が心身や人間関係に影響出ている場合、
ご自身の中に突き上げるような感情、「怒り」はありませんか?
■あるなら、大丈夫です!
何が?って思われるかもですが・・・喜怒哀楽があるのは感情麻痺していない証拠、思考停止していない証拠、つまりは絶望していないという明らかな証拠なのです。
私がカウンセリングに倒れ込んだ時、私の中には尋常ではない質量の父母への怒りがありました。それはマグマの如く、私の中を駆け巡っておりました。
お世話になったカウンセラーの言葉を借りるなら、カウンセリングに臨んだ頃の私は「怒りの火だるま」状態!
そして当時の私が何より恐れていたのは、このマグマのような怒りが深く強い憎しみへと変化していくことでした。
これでは・・・このままでは・・・「私は、あの母になってしまう!!」
これが、母に愛されたい、認められたい、と切望しながらも、私が常に抱えていた大きな大きな「怖れ」でした。(って当時全くそこまで気づきが及ばず、です。だって、めっちゃ怒っていましたから!)
負の感情に席巻されている時、人は皆「気づき」なんていう繊細なものは全てスルーしてしまうのです。
■「怒り」の向かう先
それは憎しみです。
この感情を維持するには、怒りより更なるエネルギーが必要となってきます。鬼滅の刃では、喜・哀・楽の3体の鬼を吸収した怒りの鬼が、今度は憎しみの鬼へと姿を変えました。
そこまでエネルギー動員をしないと爆発させることができないのが、怒りであるとも言えますね。
感覚的にも、怒り=爆発、憎しみ=歯ぎしり、地団駄、みたいなイメージが浮かびません?
関連ブログはこちらから「どうしてあの人はいつも怒ってるの?【人間関係への依存】」
https://original-ownlife.com/blog-2022-16/
■「憎しみ」の向かう先
それは、恨み。
半天狗の分身の最終形は、これです。
「恨の鬼」
ここまで来るとこれはもう、もはや私たちが日常で持つ4大感情(喜怒哀楽)だけでは完全なエネルギー不足。
自らを削り落とし続けてこそ、維持できる状態です。
人は「恨」に至るとき、自らが発する負の想念というものに自分自身がすっかり呑み込まれてしまっている状態ではないか、と言うのが長年母を見て来た私の感覚です。
「恨み」は怒りや憎しみより感情の起伏は静かに思えますが、誰かやどこかにロックオンした感じ。
それはとてもとても深い場所から途切れることなく這い上がってくる、粗くザラザラした漆黒の想念。自分の人生を滅茶苦茶にした相手の四肢を蜘蛛の糸のように絡めとり、自分より幸せなヤツは決して許さない。
それが「恨み」と呼ばれる心の態度であり、その想念の波長が「呪い」と呼ばれるものだと私は思います。
■半天狗の本体とは?
喜怒哀楽の鬼、その統合による憎の鬼、最後に恨の鬼と、己の分身を出し尽くした半天狗は、恨の鬼が鬼殺隊に切られた後、やっと本体が姿を現します。
本体は小さくてすばしこく逃げまくる、老人。
その舌に書かれていた文字とは・・・
「怯」(おびえ)であります。
これがこそが、本体であり本質です!
■強い分身を出し、相手を威圧する真の目的とは
半天狗の本質は「怯え」です。このイタく弱く惨めで無力な自分を知られたくないからこそ、激しい感情「怒」→「憎」→「恨」という悪感情に次ぐ悪感情を以て蓋をしていくのです。
■抑圧系毒親・DV・モラハラ人間の正体とは
そうです。それは「怯え」つまりは「怖れ」です。
自分の存在そのものを、根本から揺るがす「怖れ」をひた隠しにしている人たち、です。
自分はただここにいるだけでは飛んでもなく無価値で、無力で、無意味な存在。そんな自分が大切な人から大切にされることはない、愛されることなんて決してない。そんなことは、絶対に無いと自分が一番よく知っている。今までだってずっとそうだった。絶対に見捨てられる。そうに決まってる。
だけどだけど、もう二度とその事実を目の前に突き付けられてグサグサと傷つくのはもう絶対に嫌だ!
だから隠します。自分でも決して気づかない心の奥のまた奥底に、その怯え・怖れを隠し続けます。
相手にそれを悟られないよう、ほんの少しでも気取られないよう。
だからこそ、攻撃的なのです。「攻撃は最大の防御」だから。
あ!こうも激しく言動で防御しないタイプは、いわゆる「可哀想な母」「可哀想な父」と子どもから思われるタイプの人たち。
でも、攻撃型も悲壮型も種は同じです。
上から支配するか、下に潜るかだけの違いです。
共通点は、自分の中の怖れを打ち消すために人から奪う、です。
関連ブログはこちらから
「【愛か怖れか】~中編~」
https://original-ownlife.com/blog-2023-15/
「【ギバーとテイカー】~前編~」
https://original-ownlife.com/blog-2023-11/
今回は人気アニメの「鬼滅の刃」の一幕を拝借して、抑圧系ニンゲンを分析してみました。
何か気づきのあった方、「こんなこと分かったからって、親を、パートナーを許せるもんか」と思われる方、色々だと思います。
それでOKなのです。どう捉え、どう感じても良いのです。どれも等しくあなたの大切な感情です。
そして相手を許せないと思う自分・許したまるか!と思う自分を、赦しつづけてあげてくださいね。
「一度話してみよう」と思われる方、私はそのあなたの勇気に敬意を払い、
心から歓迎し精一杯あなたに伴走させて頂きます。