【愛か怖れか】~中編~生きづらさ(怖れ)と機能不全家庭の関係について

毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルメソッド」香月映見です。

今日もブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。

前編「私たちが陥りがちな4タイプ 脅迫者・犠牲者・尋問者・傍観者」はこちらから
https://original-ownlife.com/blog-2023-14/

この4者は、愛か怖れか の「怖れ」を選び生きています。

人を脅かしたり(脅迫者・尋問者)、人の下に潜り自分を蔑ろにしたり(犠牲者)、何事に於いても関わらない(傍観者)するのは、自分の中に何らかの「怖れ」があり、それを回避するためと言えます。

そこを安心で埋めたいがために、人からエネルギーを奪います。

後半「怖れを手放して愛で生きるとは?」はこちらから
https://original-ownlife.com/blog-2023-16/

今回の中編では、「怖れ」がなぜ自分の中に在るのかについて書いてみますね。

◆自分の中にある「怖れ」って、そもそも何?

例えばそれは「私は見捨てられる」「私は分かってもらえない」「私は愛されない」「私は役に立たない」などなど、私たちの潜在意識下に強く深く埋められたものです。

なんかもう・・・ 字面を見てるだけで、苦しく辛くなってきますよね。

え!? 私はそんなん無いよ~~とは思うけど、なぜか凄く生きづらい。

人生の何かに特定の不自由がある(特に人間関係や、失敗を極端に恐れてしまうような部分)、幸せだとなぜか感じられない、これでいいのか?というような不全感が漫然と漠然と自分の中に在る場合、これらの「怖れ」が幅を利かせながらあなたの人生を先導している可能性は十分にあります。

◆「怖れ」なんて無い人、いるの?

います!赤ちゃんです。

私たちは皆、誰でも最初は赤ちゃんでした。

まず、生まれたばかりの赤ちゃんに「怖れ」なんてものは一切ありません。

この状態が「したいように生きる」「ありのまま」そのものです。

本能と魂の声、そのもので生きていると言っても過言ではありません。

お腹空いた、オムツ気持ち悪い、抱っこして~ 眠いよ~ などなど、赤ちゃんは思うままに意思表示しまよね。

つまり赤ちゃんは「誰にも何にも忖度していない」「自分が人からどう思われるかなんて、全く気にしていない」わけですね。

そして過去の後悔や未来の不安もなく、赤ちゃんはただただ「そこにいて」今を存分に生きています。

◆「怖れ」っていつ自分の中に生まれたの?

答えは「ほぼ幼少期の生育環境」にあります。もう少し詳しく言うと「理性が感情を上回るまで」です。

**大人になってから衝撃的な出来事を体験したことによるPTSD(心的外傷後ストレス障害)は、今回のブログの主旨で無いとし割愛いたしますこと、ご了承ください**

諸説ありますが、私は個人的に2歳~10歳くらいまでだと思っています。

皆さんも思い出してみてくださいね。

10歳前後とは、小学校3~4年生。

段々と親から離れ出し、友達との関係が重要になってくる時期

つまりは譲ったり譲られたり、助けたり助けられたり、複数人を相手に場の空気を読んだり、〇〇ちゃんはどう思ってるんだろう、とか気にしたり、人から嫌われないように努力を始める頃ですね。

赤ちゃんみたいに「やりたい放題、天真爛漫すぎ」だと、ただの「わがまま~ん」な人として見なされ、学校という集団生活の中で人と友好関係を築くのが難しくなるのです。

誰だって人に嫌われるより、好かれたい!

誰だって人から嫌われたら、心がイタイ!

だから私たちは学校という最初の社会に於ける集団生活の中で、「体裁」を気にするようにもなります。

つまりは10歳前後~ 私たちは自分や自分の置かれている現状を客観視できるようになってくる、という脳の発達段階に入ります。

◆私たちが一番最初に体験する「集団生活」とは?

学校へ上がる前、私たちは「家族」という最小単位で生まれて初めての集団生活を体験しています。

この環境が子どもから見て安心安全でない場合、子どもは生きるか死ぬかの大変なサバイバル生活を強いられることになります。

しかも知性や理性や言語は発達途上、非常に狭い見識と了見、世界観。親またはそれに代わる大人に依存し、衣食住を何とかしてもらわねば死んでしまう頃に、です。

よってこの時期までに、これ以降の人生のモードが決まると言えます。

このイラスト!ハードモード描写が素晴らしすぎる!

このブログを読んでくださっている方々は、機能不全家庭育ちが殆どだと思います。

機能不全家庭育ちの場合、往々にして10歳以降の人生も「ハードモード」な設定になってしまいます。

(私のホームページやブログでは何度もお伝えしている通り、「あなたが悪いのではありません」)

機能不全家庭(家族)とは?https://original-ownlife.com/zetsubo/#AC4

◆機能不全家族(家庭)でのサバイバル

これに必要なのが、「怖れ」です。

〇〇しなければ、見捨てられる(親の機嫌に忖度しなければ、見捨てられる)

○○しないと、愛してもらえない(役に立たねば、愛してもらえない)

親の状態が未熟で不安定な場合、幼子ながらこのようにある条件に自分をはめ込み、親から好かれようとします。

この元になっているのは、何らしかの「我慢」です。

その延長で、ありのままの子どもらしい自分ではなく、何らかの役割を家庭内で演じ始めます。

役割については、こちらもご参考ください。https://original-ownlife.com/zetsubo/#AC7

なぜこんなややこしく面倒くさいことを、したのか? 

全ては、自分があの家とあの家族の中で生きていくためであり、あなたがとても心優しい子どもだったからです。

そのためには、自分らしくいることを禁じねばなりませんでした。

10歳以下の私たちは、それしか出来なかったのです。

「自分が我慢し犠牲になることで大好きな親を笑顔にしてあげられたら、きっと愛してもらえる」それ一択だったのです。

でもどんなにそうしても、家の状況や親の状態は変わりませんでした。

私たちは何度も何度もそれを体験し「自分はここにいても、何の価値もない」と言うような、あり得ない思い込みを持つことになります。

「~~して欲しかったけど、そうならなかった」という繰り返し体験した親との悲しく辛い出来事とその関係性から、私たちはこのような「私は私のままではダメだ」系の思い込みを強く深く、自分の潜在意識に埋め込みます。

年齢を重ねるにつれこんな思い込みを持ったことすら私たちは忘れてしまうのですが、潜在意識にはしっかりハッキリと刻まれております。

だって、命懸けだったんだもん。

私たちはその辛く悲しい思い込みの鎧を着込み、ずっと自分を護って来たんです。

だからこそ、いまここに生きています。

◆なぜ、自分が頑張っても何も解決しなかったのか?

それはもう、ズバリ「あなたという子どもに何ら非があるわけではなく、親自身の中にある問題だったから」なんです。

だからきっと、今も解決してないでしょう?

本人が解決しようとしない限り、毒親は死ぬまでずっと毒親です。それは、親本人が人生でそれを選択し続けたとも言えますね。

◆「怖れ」から「愛」へ人生軸をシフトさせるには?

日々の暮らしや人生のお悩みを話して頂きながら、一体どんな「怖れ」が自分の中にあるのか? 私と一緒に探り、見つかったらその背景を理解し、それを受け止め、自分を癒し赦(ゆる)し、解放していくということを香月のカウンセリングでは約半年を掛け行っていきます。

皆さん、カウンセリングの回を経るごとにお顔が柔和になって行かれます。これが本来のこの方の輝きなんだろうな、といつも眩しく感じます。

癒し、赦し、解放により、過去の出来事も自分の中で意味づけが変わってきます。(注意:親を許す、という意味では決してありません)

それは誰の何の為?

それは自分と自分の人生のため。自分の大切な人(パートナーやお子様)とその未来のため、です。

許せない出来事、許せない人は許さなくてもいい。私はそう思っています。

「一度話してみよう」と思われる方、私はそのあなたの勇気に敬意を払い、
心から歓迎し精一杯あなたに伴走させて頂きます。