毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルライフメソッド」香月映見です。
今日もブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。
ちょ~っと間が空いてしまいましたが、張り切って書いてみようと思います!!
◆今回の主役
今回は、去年12月半ばに半年コースを卒業されたクライアント M様(50代前半 男性)に、触れてみたいと思います。(ご本人に掲載許可を頂いています。以下 Mさん とお呼びします)
なぜかと言いますと、Mさんから12月末に頂いたアンケート回答が私の前回・前々回のブログ内容と非常にリンクしたからです。
いや~~~~ 心にガツンとくる嬉しさでした( •◡-)♡
言葉や文字で説明されると、私たち大人は頭で「分かった」となります。(これはこれで、大切なんですよ!)
ただそれと、このMさんのような「体得」(腑に落ちる)は、全く異なります。
腑に落ちる とは、即ちその概念が既に「自分のものになっている」と言うことに他なりません。
そして「自分のもの」になれば、私たちはそれを使いこなすことが出来ます。
あらゆる場面で!自分のものとして!です。
素晴らしいですね。
◆前回と前々回のブログ
こんなことを書きました。
↓
機能不全家庭育ちの私たちは、その苦しかった生育歴に於いて実は「適性」に応じた役を家庭内で演じ、自分を保つために「得意」を見つけ出し、その生育歴ゆえの方向に歩くことで「使命」へと自分を誘っている。
【呪術廻戦に見る】私たちの中にある諸刃の剣とエネルギーの使い方
前編 https://original-ownlife.com/blog-2023-28/
後編 https://original-ownlife.com/blog-2024-01/
◆Mさんからのアンケート回答
とても丁寧な内容で、ご回答くださいました。誠実なお人柄が、伺えます。
その中に、下記のような文面がありました。
【「毒親」育ちの逆境の中にこそ、実は自分自身が大きく成長できる要素を含んでいる事に気づき始め、被害者意識に囚われず、前を向いて今後の人生を歩む活力が自然と湧いてきました。】(原文のまま抜粋)
~Mさんアンケート回答の全文は、こちらから~
https://original-ownlife.com/voice/#my-san
これは親との関係に於ける傷の癒しが始まり、Mさんご自身の気持ちや感情、そしてご自身と親との関係に於いての客観視も進み、大きい視野と高い視座でご自身の家系を含み俯瞰できるようになられたからこその気づきだと思います。
苦しい境遇で必死に生きて来られたことだけでも素晴らしいのに、Mさんはカウンセリング中もご自身による精神世界の探求を継続され、ご自身への内観をより深めて行かれました。
カウンセリングの真意である「自分を知る」を、粛々と繰り返されていました。
これらは全て本当にご本人の不断の努力によるものであり、素晴らしいとしか言いようがありません。
「自分の人生は、自分で創る!」Mさんからは、いつもその本気が伝わってきました。
◆M様とのご縁
お試しカウンセリングに来られた当初のM様は、既にご自身で起業されて長く、明晰な頭脳と特殊な国家資格を活かした事業で安定した収入を得られていました。
そんなMさんのお悩みは、「母が年齢と共に弱って行く中で、同居している父親に対して時に我を忘れ頭の中が真っ白になるくらいの強い怒りを覚える」でした。
この「強い怒り」
私自身もそれに四六時中苛まれ、自分で異常だと感じカウンセリングに倒れ込んだ過去があります。
Mさんの「強い怒り」の背景には、父親からの嘲笑・否定・抑圧と母親の心配性・過干渉があり、それ故にMさんご自身の中には拭いきれない自己否定感や体調不良が在る、とお話しくださいました。
◆機能不全家庭育ちの痛みとその傷
どんなに社会的成功を収めていたとしても・・・
機能不全家庭で育った痛みや傷は、それに自分が気づいて向かい合ってあげない限り、肉体寿命が尽きるその瞬間まで私たちの心の奥底に潜み続けます。
その痛みは自分の中で、泣き叫び続けます。
それは私たちが自分を守るために丹念に着込んだ鎧の、ほんのわずかな隙間から「どうかこの叫びに気づいて!!」と哀願するように、事あるごとに必死の叫び声を挙げるのです。
(逆に言いますと「気づいてあげたら」治まっていくんです)
なのに私たちは大人になるにつれ「そんな痛みや傷なんて無い」フリ がとっ~ても上手くなります。
その理由は
1.理性の発達で、感情を抑圧できるようになるから。
2.または、ある時から既に「本当の感情を感じることを、自分に禁止」し、麻痺させるために常に麻酔を打ち続けているから。
そしてもう一つ!
3. 機能不全家庭育ちは往々にして「我慢するのが当たり前の習慣」で生きている、から。
それ故に私たちって「異常に我慢強い」のです。←これ、本当に皮肉過ぎる専売特許です。プロ級レベルに磨きがかかっています。
しかもですよ、習慣だけに、日常では自分が常にその状態に在ると気づかないのです。(利き手でお箸やペンを持つとき「えっと、私の利き手は」と毎回意識しないのと、同じです)
ただ、その痛みと傷はどんなにひた隠しにしても、私たちの人生の大切な場面や大切な人との関係に於いて反応し、発動します。
余談ですが、正にこれが ↑ 毒親の毒親たる所以であります。
◆機能不全家庭育ちの痛みと傷の表し方
これは大きく2タイプに分かれると、私は思います。
良い悪いや、正誤ではなく、単に私たち一人一人の性分や特性により痛みの表し方が違うだけです。
・傷ゆえに、自分に鞭打ちながら走り続けてしまう人
・傷ゆえに、血を流しながらうずくまってしまう人
どちらもシンドイです。
詳しくは、こちらをご覧ください
https://original-ownlife.com/#blog-2024-02
それでも私たちは、今日を生きよう、明日を生きようとします。
そしてどうせ生きるなら、ご機嫌・楽チンな自分でいた方が人生の1分1秒は楽しいに決まってます。
Mさんは、ご自身でその人生へシフトすることを「選択」されました。
そう、私たちは「選択」出来るのです。
もしかしたら「自分には出来ない!」って(親から)思わされているかも、ですが。
出来ない!どうせ無理だ!もうこうするしかないんだ!などが、ことあるごとに意思とは関係なく勝手に頭を駆け巡ること自体が、機能不全家庭育ちの痛み故だと言えます。
実は「どうにでも出来る」のです。「どうしたっていい」のです。
その力は、私たちの中に既に内包されています。
痛みと傷のせいで、まだ花開くところまで力が及んでないだけなんです。
カウンセリングは、まず自分が実はとっても深い傷を負っていることを知ってあげるところから始まります。
痛いままでそれを無かったことにし、ご機嫌・楽チン!さあ、前向きに!ポジティブに!様々を手放して!!
そんなこと、出来るわけないのです。だって、痛いものは痛いから。
いつまで~もグズグズ痛いと感じる弱い自分を受け入れ、辛い・もう逃げ出したいと嘆きながらも動けない情けなくかっこ悪い自分を赦してあげましょう。
何度も、何度もです。私もそうしてまいりました。
今も時折、そうすることがあります。
改めましてMさん、この度はアンケートやブログにご協力頂き誠にありがとうございました。
これからもMさんとMさんの人生を、海の向こうから心より応援申し上げております。
ファイトー( ・ᴗ・ )⚐⚑⚐
「一度話してみよう」と思われる方、私はそのあなたの勇気に敬意を払い、
心から歓迎し精一杯あなたに伴走させて頂きます。