毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルライフメソッド」香月映見です。
今日もブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。
さて、皆さまは「鬼滅の刃」と言う漫画やアニメを御存知ですか?とても人気があるので、御存知の方や観た方も多いかと思います。映画にもなっていますね。
このブログでは、観た方もそうでない方にも分かるように【鬼滅の刃の鬼が体現する抑圧系毒親・DV・モラハラ人間の生態と正体】について、書いてみたいと思います。
最近では、シーズン4に当たる「刀鍛冶の里編」が4月~6月半ばまでTV放映されていました。
シーズン3「遊郭編」に絡めて書いた関連ブログはこちらから
「あなたは大切なものを、誰かに奪われ続けていませんか?」https://original-ownlife.com/blog-2023-11/
■鬼滅の刃のあらすじ
時は大正時代。不老不死・圧倒的な腕力を持つ鬼と、それに対峙する人間との攻防物語。
人間側は鬼殺隊という組織を作り、各自の資質に適した呼吸法+剣術で人間として最大限の力が発揮できるよう自分を鍛錬。
鬼殺隊メンバーは往々にして、家族や大切な人を鬼に殺害され筆舌しがたい悲しみに沈み、打ちのめされた過去を持ちます。
物語には実に様々な布石があり、月の満ち欠けや陰陽五行思想、心理学(潜在意識を含む)、哲学、スピリチュアル概念までもが網羅されている大変緻密で壮大なストーリー展開です。
また漫画での最終巻までを見ると、良くも悪くも人の「想い」(想念)の強さから自ら選んだ未来が、人生にどう影響するかも分かってきます。
鬼殺隊員たちは鬼との攻防に於いて、幾度となく生死の境目を彷徨います。その時に否が応でも現実から突き付けられるのは「自分はどう在りたいか」「どう生きたいか」という己の意志と今と人生に於けるスタンスの確認です。
と、サクっと書いてみましたが、私がこのアニメを観だしたのは単にこういう少年漫画にあるダーク・ファンタジー的な作品が幼い頃から大好きだからです(自他ともに認めるオタク気質です!フィギアも大好き)
■今回の「刀鍛冶の里編」に登場した鬼
今回のシリーズ4作目に当たる「刀鍛冶の里編」では、玉壺(ぎょっこ)と半天狗(はんてんぐ)と呼ばれる猛将レベルのかなり手ごわい鬼たちが登場し、人間である鬼殺隊の面々と対決します。
私のカウンセリングには、親から虐待された過去を持つ方や、パートナーからのモラハラ・DVに悩む方々からのご相談が多く寄せられます。
このブログでは半天狗という鬼が体現する、抑圧と恐怖で支配してくるタイプの人間の生態について書いていきたいと思います。
■半天狗(はんてんぐ)という鬼の徹底した「被害者ポジション」
一見するとひ弱で小柄な80代の老人。
しかし逃げ足はすこぶる速く、逃げ回る時には野ネズミくらいの小ささで走り回ります。いつも「怖い怖い、ひぃ~」と震え、涙さえ流しています。
ただ徹底しているのは、何もかも一切合切が「人のせい」
自分が悪意を以てしでかしたことも、それを咎められると嘘をついたり、泣いたりして弱者を装い自己正当化のみに注力してきた元人間です。
似てません?
家の中で抑圧してくる人間って往々にして外面が良く「あの人が?まさか?そんなことする人に見えない~」という周りの反応多し。
勇気を出して人に相談したのに、相手からは「あなたが悪いんじゃないの?」というニュアンスで返されることすらあったりします。
■被害者ポジション甚だしいこの鬼の超ズル戦法と、その手の人間の類似点
この鬼の特徴は追い込まれる度に強くなり、本体ではなくまず分身を相手と戦わせるという特殊な戦法にあります。
その間、本体はどこかに隠れていたり、分身の中に潜み、ひたすら保身一択。
そう、ズルいんです!卑怯なんです!
この鬼、最初は「喜怒哀楽」という人間の4大基本感情を表す4体の若者姿の鬼を、自分の分身として出してきます。(4体の舌には各自が体現する感情の文字が記されていて、何とも分かりやすい)
そしてひたすら弱者を装う本体は、「この4人の分身が事態を何とかしてくれないかなぁ」と切に願っているのです。
はい!毒親もモラハラ・DV人間たちとそっくりです。
彼・彼女らは、まず自分や現実に向き合いません。(向き合っていたら、そもそも今のような生き方にはならないのです)
その最も足るものが「オレの・ワタシの機嫌を何とかしやがれ」と、家の中では子どもやパートナーに感情をぶつけて処理させようとする行為です。
はい!自分の機嫌にも、自分の言動にも一切責任を持とうとしないのです。
■4体の分身をまとめるのはなぜ「怒」の鬼なのか
この4体、対人間との攻防で形勢が悪くなると、「怒」の鬼が他の喜・哀・楽の3体を吸収します。
なぜ「怒」の鬼がリーダーなのか?
それは、私たちの感情の中で「怒り」が一番強いエネルギーを持つからです。
そして実は私たち、その「怒り」を以て、自分の本当の悲しみや痛み、つまりは「哀」に蓋をし自分の中に溜め込んでいます。
つまり悲しみ痛みが大きければ大きいほど、それらを蓋をする「怒」も同等もしくはそれ以上の大きさが必要なのです。
喜・楽の感情は「わ!嬉しい」とか「あはは~~」と笑ったりして都度発散させることが多いため、私たちの中には溜まりません。(感情の昇華)
だからと言って、「怒」の感情がダメだ!ではないんですよ。
毒親支配や機能不全家庭からのアダルトチルドレン脱却に「怒り」パワーは大変有効な起爆剤となり得る、と言えます。いわばロケット打ち上げ時の垂直離陸、その第一エンジンとなり得るのが「怒り」パワーです。
ただずっとこのモードではエネルギー(体力・気力)消耗が激しいのですが・・・「もう嫌だ!何なんだ!私は、私は、絶対に自分の人生を生きてやる!!」という「なにくそ!」原動力は、最初「怒り」パワーであることが往々にしてあります。
一見すると負の感情に見えますが、何事にも多面性があり、モノは使いようです。
その強い突き上げるような怒りを自覚し、「どの方向に使うか」だと言えますね。
■「怒」の鬼から「憎」の鬼へ
喜・哀・楽という3体の鬼を吸収した「怒」の鬼は、その後「憎」の鬼へと姿を変えます。
喜怒哀楽の4体の鬼たちも相当強かったのですが、その全て+αの能力を持ち合わせる「憎」鬼は、もう手を付けられないくらいの強さなのです。
「憎」鬼の登場時、3人の鬼殺隊員が立ち向かっていましたが、危うく全滅するところでした。
「憎しみ」という感情が、どれほど強いか ということです。
余談ですが「憎」鬼も、そのまんまの字が書かれた太鼓を背負っており(恐らく雷神がモデルかな)、実に解りやすいです。
■怒り < 憎しみ
滾る怒りを自分の中に閉じ込めておくと、すぐに容量オーバーして誰かや何かを責めたくなります。こんな人生になったのは親のせい。こんな不幸を味わうのは、アイツのせい。
被害者ポジションにいる時は、誰しもが自分以外のことにその辛さの原因を探してしまいます。
当たり前なんです。人間とは、実に弱い生き物なのです。
ただ、「怒」維持でも相当なエネルギー消耗がありますから(実際、長時間怒るのって実に疲れません?)それが更に強い感情「憎」となって放出され続けると、自分の持つ限りあるエネルギーの8~9割はそこに使われていると、私は思います。
ここで言うエネルギーとは自分が生きるための活力を指しますが、毒親・DV・モラハラ人間たちはそのほぼ大部分を外に向かって常に大放出している生き方が習慣化している、と言えます。
■毒親・DV・モラハラ人間の生態
逆に言うと「憎」大放出の毒親・DV・モラハラ人間たちは、いつもエネルギー枯渇状態なのです。その証拠に、ちっとも幸せそうじゃないでしょう?心からニコニコしてます?
だからこそ腕力や言葉で自分より弱い相手を制圧し、恐怖を以て相手からエネルギーを奪って補充しようとしています。
これが彼ら・彼女らの生態と言えます。
■そんな人たちと一緒にいる影響
そのような人達と関わり続ける場合、自分の中にも怒りや憎しみが生まれてきます。一部はもう既に、恨みに変わっているかも知れません。
だっていつもいつも、辛いですから。
「関わり続ける」というのは、決して物理的に家の中に一緒にいることだけを指しているのではありません。大人になった自分の心の中に、まだ親が居続けるケースも多々あります(私だ!)
これをインナーチャイルドならぬ、インナーペアレンツと呼びます。
私の中にはかつて、母に対するメガトン級x超グレートサイズな怒りがありました。それはもう、自分でも異常と思える質量でした。
まるで自分の中に、あと数分で大爆発してしまいそうな時限爆弾を内包しているような感覚。自分も母も破壊し尽くしてしまいたいような衝動。
なぜ「自分をも破壊したい」のか・・・ 私と母の境界線が、実に曖昧だったからです。
「これではまるで『私の人生がこんなになったのは、お前のせいだ』と、父に大きな怒りと恨みを何十年も爆発させ続ける母と同じではないか?」と自分や自分の行く末が心底恐ろしくなりました。
そして、カウンセリングに倒れ込みました。
本当は大切で仕方ない人を、憎み恨み続ける人間の人生は悲惨の一言です。憎しみ・恨みの想念は、自分自身の人生にも壊滅的な打撃を与えます。
いわば、苦しい方の愛ばかりを選択している一生です。
関連ブログはこちらから
【復讐という生き方】https://original-ownlife.com/blog-2022-4/
【誰かを許せないあなたへ】https://original-ownlife.com/blog-2022-3/
■カウンセリングの進捗
カウンセリングには、段階があります。またカウンセリングは、魔法ではありません。
いきなり全てを手放し、楽チンにはなれません。なぜならそれだけ、辛く悲しく痛く忸怩たる想いを抱えに抱えて、あなたがここまで生きて来られたからです。
そしてここまで生き延びるには、その重く強い負の感情を鎧(よろい)にして自分を護るしかなかったのです。
よく生きて来られました。
そのあなたの確かな軌跡を、私はあなたと一緒に心から喜び、分かち合いたいです。
そしてカウンセリングでは先ず最初に、澱のように心に溜まった感情の吐き出し。次に癒し。この段階を経て初めて「怒」パワーを「なにくそ!」にシフトチェンジし、相手に対して大放出していたそれを「自分の一歩のために注入」できるようになります。
あなたは自分や自分の人生を守るため、それを阻む人に対して怒っていいんです。
もっともっと自分が幸せになることこそが、あなたを抑圧してきた人への最大の復讐です。
だから吐き出しや癒しが進んでいない状況で、どうか無理に想いを手放そうとしたり「なにくそ!」をしないでくださいね。
もし「上手くできない自分」に猛烈に腹が立った時は、そう出来ない自分を赦(ゆる)してあげてください。何度も何度も、赦してあげてくださいね。
長くなりましたので、また続きは後編へ。
後編では【抑圧系毒親・DV・モラハラ人間の正体】に迫ります。
「一度話してみよう」と思われる方、私はそのあなたの勇気に敬意を払い、
心から歓迎し精一杯あなたに伴走させて頂きます。