毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルライフメソッド」香月映見です。
今日もブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。
今日は「人に流される」ということについて、書いてみたいと思います。
この「人の意見などに流される」って、なんとな~くですが「ダメなこと」と私たちは認識していませんか?
だって「すごいね!最高だよ!人の意見にちゃんと流されてるよね!」って言う褒め言葉、聞いたことないですしね・・・ 多分言ったこともないように思います。
「人の意見に流されて・・・」は、優柔不断だ、とか それが原因で何か後悔したり、悔しい思いをしたりした時に登場する言葉のように思います。
◆ではなぜ、人の意見に流されたらダメなのでしょう?
う~ん、「自分の意見が無いから?」「自分の考えが無いから?」
では、自分の意見や考えが無いのはダメなことなのでしょうか?いけないことなのでしょうか?
でも私たちは誰かの発言に対して、堅苦しい言葉を使うと「異論は無い」なんて言いますよね。
でもこれって「その人の言う通りだ」うんうん!なので、「自分の意見や考えが無い」とも言えますよね。
◆「人に流される」と「異論は無い」の違いとは
それは「自分が納得いくか否か」だけだと、私は思います。
人は納得できない出来事を、引きずります。
その出来事やその相手に想いが募れば募るほど、また そこに費やした労力・時間・金銭などが多ければ多いほど、それに対して捨て置けないほどの憎しみや恨みが生まれます。
うちの母はギャンブルを延々と続ける父を、半世紀以上憎み恨んでいました。
実に、ごご五十年ですよ!江戸時代辺りだと、これ平均寿命ですから。
自分の人生を滅茶苦茶にされたこと、伴侶を助けても助けても報われなかったことに対して、納得いかなかったのでしょうね。
と、「可哀想な母」が主役の悲劇ドラマだと、そう見えます。
◆「納得いかない!」原因って、実は「人に流されるからではない」
心理の勉強をして、私自身もカウンセリングに臨み、こんな風に思うようになりました。
母が一番納得いかないのは、自分に対してずっと嘘をついていた自分に対しての怒りだ、と。
全く信用ならない自分、自分に何もさせてあげなかった自分。それに対して納得いかず、絶望しているのです。
そして母の潜在意識は、誰よりもそのことを解っています。
自分を大切にしてくれない伴侶から、離れたいのに離れられなかった。だから大好きだった伴侶を、自分の悲しみから何度もコトバで刺し殺した、したくないのにそんな日々ばかりを積み重ねてきてしまった。
そんな日々を50年も続けていると、なるほど所謂「後悔しかない人生」となります。
関連ブログはこちらから【親の背を見て子は育つ】
https://original-ownlife.com/blog-2023-7/
◆「後悔しかない人生の」原因も「人に流される」からではない
このことから分かるのは、「人の意見に流される」のが悪いのではなく、「自分の意見を持たない」のがイケナイのでもなく、それらを持たず人に流され続けた過程で「自分の本当の気持ちに蓋をし続けた」こと。
「自分の声をちゃんと聞いてあげなかった」こと。
つまりは、自分を一番信用していないのは自分という事態が自分の中で発生しており、その実それが一番自分を苦しめているということです。
人はその苦しさを日々積み重ねる過程に於いて、内なる自分から湧き上がる行き場の無いメガトン級の負の感情を持て余し、目の前の「自分を流した相手」に対して「お前のせいだ!」と刃を向けてしまうのではないでしょうか?
向かう先のある怒りは、それが無い怒りよりは楽チンです。
◆そのメガトン級の怒りの火種、答えが出せない自分の中の葛藤
なので復讐の刃を相手に向ける前に、是非たくさん自分の中で葛藤するのがおススメです。
苦しいけれどね。ブラックな自分も負の感情も一杯でてきますけどね。どれも等しく自分の大切な感情ですから。
そして「葛藤する」ということは少なくとも「何かをどうにかしたい」「私の人生を何とかしたい」という本当の声が自分の中にあるからこそ、です。
無かったら、そもそも葛藤なんか生まれないのです。
なので「葛藤バンザイ!」なのです
◆「人に流される」にメリットあり。でも・・・
自分の意見を持たないことは、それに流され何かを行った後に「結果が悪ければ、その人のせいに出来る!」というメリットもあります。
でもね、それが単に善悪や正誤で解決することなら「お前のせいだ!お前が悪い!」と相手を叩きのめした時点で、自分は結構スッキリするはずなんです。
スッキリするならするで、別にいいと思うんです。
人に流されても、自分の意見が無くても、結果が思う通りでなくても、と私は思います。
ただ・・・スッキリはしません。
絶対にしませ~~~ん!
なぜならやはりここです。
「私、納得いかないから」
なんですね。
◆では「納得いく」ためには、どうすれば良いのか?
一言で言うと「自分で決めてて、自分で行動する」です。
具体的には、何か出来事が起こりどうしようも無くなった時こそその事実を受け止め、「なら、私はどうしたいのか?」と考え、それを最優先にして自分にそうさせてあげることです。
ただこれには結構な①覚悟と②行動が、必要になってきます。
長年にわたり負の感情に振り回されて「私はどうしたいのか」を考えられない環境で生きて来た場合には、目の前の問題は既にかなり大きくなっているはずです。
なので時間が経てば経つほど、上記の①②はそれに比例して大きく強いものが必要となってきます。
難易度かなり高そうです・・・
◆よさげな響きの名前、「サンクコスト効果」って?
「納得いく生き方へ」なかなか一歩を踏み出せないのは、「習慣からくる脳の防衛反応」も理由の一つです。
https://original-ownlife.com/blog-2023-5/
それともう一つ、自分の本当の声を行動に移そうと思ったときに私たちに二の足を踏ませる「サンクコスト効果」と呼ばれるものがあります。
サンクストは何となくThank you! や Thanks! に似てるなぁ、なんて思いますが意味は全然違います。
日本語で言うと「埋没費用」
既に支払い済みでもう取り戻せないコスト、という意味です。
ここでは
苦しい環境の中で我慢を重ね自分の内なる声を抹殺し続ける代わりに、自分が出血大サービスで放出し続けて来たものを指します。
時間、労力、実際にお金も発生しているかも知れませんね。
これが「惜しい!」のです。
だから引き上げたり、方向転換したりするのが「悔しくてたまらない!」
差し出したものが多ければ多いほど、費やした時間が長ければ長いほど、その「このままでは報われない」感覚は私たちの中で強く大きくなります。
あんなに我慢したのに、あんなに尽くしてあげたのに、あんなに、あんなに、あんなに!
そしてまたいつものように負の感情に振り回されながら「今更ここを離れてなるものかっ!」という感情に支配された非合理的な判断が自分の中で台頭。
そしてそれを繰り返せば繰り返すほど「サンクコスト効果」も膨れ上がります。
そして以前にも増して、今の環境や人間関係が手放し難く、離脱し難くなるのです。
それは即ち「ここにしがみつかねば、今まで自分が差し出したものをこれからの未来では決して取り戻せない」という自分に対する絶対的な不信感と非常なる怖れが自分の中にある、と言うことです。
◆あなたと言う人間は、一体何が大切で、どう生きたいですか?
人生85年~頑張っても100年だとすると、その大半をあなたを大切にしてくれない親や伴侶に囚われたままでいますか?
その相手が親の場合「あんな親だから・・・私の人生は・・・」と嘆き続けている間に、相手はさっさと何の責任も取らずに先に逝ってしまいます。
人生の時間は有限です。私たちはどう生きても、必ず寿命に至ります。
苦しい日々を送ってらっしゃる方、
カウンセリングで話して放して 損切り後にある世界を垣間見てみませんか?
何もしなければ、何も変わりません。
逆に言うと、何か今まで違うことを始めたら、景色や状況は必ず変わるということです。
◆あなたが見たい景色は、自分が移動することで叶います!
例えて言うなら、いまその窓から見えているその代わり映えしない景色。
それはどんなに念じても願っても、宇宙にオーダーしても変わりません。いつもそこにただ在るだけです。
もしあなたが右手にある建物、左手にある建物、向かいにある建物、またはそこを見下ろせるような高台に「移動してみたら」どうでしょうか。
見る角度、見る高さが変わることで、いつもそこにある同じ景色も違うものに変わりますよね。
そこからだけでは見えないものも、視座を変えることで見えるようになります。
自分が行動することで踏み出す一歩は、「損切りから始まったけど・・・ウハウハだぁ~!」というあなたらしい豊かさに彩られた未来へと繋がります。
「一度話してみよう」と思われる方、私はそのあなたの勇気に敬意を払い、
心から歓迎し精一杯あなたに伴走させて頂きます。