機能不全家庭育ちの最終奥義「必殺技」とは~後編~

毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルライフメソッド」香月映見です。

今日もブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。

今日は自分自身の気づきについて、書いてみようと思います!の続きです。

潜在意識の特徴も踏まえて分析・解説していきますので、皆さまが親との関係を客観視されることで少しでも楽チン・ご機嫌になられると幸いです。

前編はこちらから
https://original-ownlife.com/blog-2024-18/

◆発した本人が心身疲弊の極みに達するそれが、なぜ起死回生の「必殺技」なのか?

前編では機能不全家庭育ちの私たちには起死回生の必殺技があり、その技を発すると・・・誰より何より自分が一番疲弊、消耗していくということを書きました。

前編に記した様々な「必殺技」には、ある共通点があります。

それは

「幼き頃に苦肉の策として選んだそれを駆使して、あの機能不全家庭を生き延びて来た」です。

これが真実だと言う証明として、あなたも私も実際 いまここ に生きておりますね。

実際に生き延びて来たんですよ😊あの大変な環境を!

前編に書いた『最も勝率の高い技。しかも実体験に裏打ちされていてエビデンス豊富』→実は「あの大変すぎる生育環境で」幼き自分が磨きに磨いてきたサバイバル用の「必殺技」なのです。

それは実際に、たった一つしか無い自分の命を賭して研鑽を重ねて来たものなんです。

つまりは、必殺護身術 なのです。

そしてそれは大人になった今、私たちの潜在意識の中に大切に保存されています。

護身用と分かったので、ここからは「必殺技」ではなく、

「鎧」(よろい)と呼ぶことにしましょう。

私たちの潜在意識にしっかりと格納されているその鎧は、自分が「どんな刺激を受けた時に、それを瞬時に着込んで自分を護るのか」がパターンとして決まっております(私たち一人一人に、その独自のパターンがある)

◆どんな時にその鎧を着こむの?

大人の自分が、「もう後がない!」大ピンチ、つまりは背水の陣に立たされているギリギリ状態の時です。(←あくまで自分の感覚でね)

起死回生の時って言うくらいですから、自分の心身状態がこの上なくモーレツに弱って落ちている時やその一歩か半歩手前くらいの時に、もうマッハの速さで鎧を着込みます。

機能不全家庭育ちの場合、その鎧を着こんだ途端にとっても消耗する自己防衛戦が始まるわけです。

追い込まれサイアクな時に着込むので、より動きづらくなります。

自分の心身状態が更に輪をかけて悪化していくのは火を見るより明らかですね。

そんな青色吐息な状態でいるとき私たちを浸食してくるのは、客観性ゼロな「もうこうするしかない」みたいな感覚ではないでしょうか。

大人になると、これが人生の大切な岐路での極端な視野狭窄や、ものすごく頑なな思い込みへと繋がって行きます。

◆「鎧」と関係する、潜在意識の特徴とは?

半年コースに入って下さった方々には途中で「潜在意識の特徴13」を、説明申し上げております。
(潜在意識の特徴には、諸説あります。私は13個説を採用しています)

そのうちこの「鎧」に最も関連しているのは、下記の二つだと思う次第です。

大切な情報を選択→パターン化し、常に一定に保とうとする
繰り返すほどに強化していく

そして何故私たちはこれら潜在意識の特徴を駆使しながら鎧を着込み、自己防衛という超消耗戦に突入してしまうのか?

実はその裏に、自分の利得があるからなのです。

びっくりしません?

それって、自分を護ってるのか、もっと苦しめているのか、一体どっちなん??って思いません?

私はこれを知った時、本当に衝撃走りました。

私の場合、よく思い返してみると鎧を着こむ前に必ず親との不毛過ぎるやり取りがありました。

で、その「不毛なやり取り」がね、自分として大好きな親と繋がる唯一の方法だったわけです。(親から心身虐待を受けておられた方は、その「繋がりの方法」が暴力やモラハラである可能性が高いです)

ここで、上述した「潜在意識の特徴」の一つである「大切な情報を選択→パターン化し、常に一定に保とうとする」を当てはめてみてください。

親に依存しないと生きていけない、しかも親が大好きな幼子にとって「親との繋がりを感じられるやり取り」は、己の命を護るに直結するものなのです。

そんなに大切なやり取り(情報)だからこそパターン化して、いつでも再現して、自分の命を護れるようにしておかないといけませんよね。

例え生身の自分が、どんなに消耗しても。

例え自分が感情的に、射抜かれるような痛みを感じても。

それより先ずは、命の確保。生き延びることが先決だということです。

実際に今まで自分の命を繋いできたわけですから、自分的にはとっても頼りなる鎧なんです。

◆この「パターン化」をゲームに例えると、分かりやすい

幼き私にとって「とっても大切な情報」=自分の命を護るために何度も何度も親を相手に繰り広げていたそのゲームとは

1)私が鎧を着込み、父母の生き方を是正しようとする(「正しさの刃物を振り回し、瞬時にファイティングポーズ」で父母の幸せに対して、自分が責任を取ろうとする)

2)母がヒステリックに遮る。父は、どこ吹く風な様子(私を受け入れない、認めない、バカにする、愚弄する)

3)私が被害者ポジションを取り、正しさの刃物を振り回しながら刀折れ、矢が尽きた状態になる

もっと言いますと1)の前に、依存的な父母から「エミ、助けてぇ」と言われる不甲斐ない出来事の後始末の打診や、弱者を装った父母からの直接依頼「エミ、何とかしてよぉ」が有るわけです。

父母もまた自分で埋められない自分の中の空虚感を、私と言う娘相手に何度もゲームを仕掛けることで満たしていた、と言うことです。

(これは心理学の一分野である「交流分析」の理論)

(私は10歳くらいから45歳まで、親と一緒にこのゲームに参加してたんです。因みに妹と私で繰り広げる別ゲームもあったんです)😣

◆この泥仕合みたいなゲーム、実はWin-Win🫨

この不毛な消耗戦ゲームを何度も何度も繰り広げる背景には、親子ともども利得があります。

うちの場合、

父母の利得は「子どもに見捨てられない」(だからず~っと不幸でいる。決して助からない選択をする。

いわゆる可哀想な母、可哀想な父というやつです)

私の利得は「親と繋がっていられる」+「親を助けたら、もしかしてとっても愛してもらえるかも知れない!」という可能性を得られる(だからず~っと親の人生を何とかしようと介入し、助け続ける)

です。(でした と過去形が正しいです😊)

親との苦しい辛いゲームって、実はこのようにWin-Winな仕組みなんです。

だからこそ、繰り返します。何十年も!!

(共依存夫婦もやはり、何十年もこのWin-Winゲームを繰り返しています)

◆鎧を着こまなくても済むようにするには?

一言で言うと、徹底して「ゲームに参加しない」ことです。

相手(父母)・自分 どちらかが参加放棄したら、ゲーム自体が成立しないからです。

ただゲームに参加しないと、自分も上述したような「利得」を得ることが出来ません。

それは娘・息子として、大変大変苦しい状態であると言えます。

子どもは誰だって親が大好き。だからどんな親であっても、本音では繋がっていたいんです。

なのでね 私たちは、知ってあげる必要があるんです。

自分は一体何がそんなに欲しくて鎧を着込み、そしてまたゲームに参加するのかということを、です。

◆カウンセリングの主旨

それは「自分を知る」ということです!

これは、有限人生の中で自分しか自分にしてあげられないこと。

そしてご自身の中の「本当の感情」に気づいてあげ癒していく過程で、「鎧」をも大人用にアップデートしていくことができるようになります🥰👍

つまりは、自分という人間の尊厳を守るために本当に必要な時にそれを着込むという、「大切な情報」のアップデートが必要ということです。

そればかりか、この「鎧」が今まで自分に齎(もたら)してくれた数々の出来事を思い出し、心底「よ~く頑張って生きて来たね!」と自分を労わることができるようにもなっていきます😊❤️

◆私たちの鎧はもう・・・チンチクリンかも

機能不全家庭育ちの場合、大人になってもパートナーとの関係や子どもとの関係、そして社会での人間関係で苦しむことが本当によくあります。

とても辛く、悲しい思いに苛まれることと思います。

その理由は上述した護身用の鎧がキッズサイズだと全く気づかず、父母以外の人の前でもウッカリ着込んでしまうからなんです。

そりゃだって・・・父母相手に散々ゲーム参加したんですもん、ウッカリ無意識に着込んでしまうのも仕方ないことなんです。

ここには潜在意識のもう一つの特徴「繰り返すほどに強化していく」が、関係しています。

というか「繰り返して、強化していきたい!」と言う方が正しいかも知れません。

これらは心理学交流分析の「人生脚本」という理論に関係してきますが、また別の機会に書いてみようと思います。

潜在意識のアレコレや、自分の中で一体何が起こってこうなるんだろう・・・と、ご興味を覚えて頂けた方、何より現在も親との関係で自分の人生を生きられていないという苦しさを感じておられる方、是非カウンセリングに来てみてくださいね。

いつでも大歓迎です🥰

「一度話してみよう」と思われる方、私はそのあなたの勇気に敬意を払い、
心から歓迎し精一杯あなたに伴走させて頂きます。