誰かを許せないあなたへ。「人を呪わば穴二つ」穴はなぜ一つではなく二つなのか?

【ことわざ と 精神世界-2】

毒親の因縁を断ち切って自由なあなたを生きる「オリジナルライフメソッド」香月映見です。

今日もブログを読んでくださり、大変ありがとうございます。

私達が暮らしでよく使うありきたりな「ことわざ」には、先人の智慧が詰め込まれています。
あくまで私個人の解釈なので理解の奥行や解説にも限界がありますが、その辺りはご容赦いただけると幸いです。

このちょっと怖いブログのタイトル、あなたは誰を思い出しますか?
あなたご自身の「許せない誰か」? それともあなたの知る「許せない人がいる人」?

実際私たちの生きている社会や人生に於いて、許せない出来事は確かに有ります。許せない人も確かにいます
極端な言い方かも知れませんが、だからこそ警察を含む司法による裁きが現実社会に在るのだと思います。

如何せん私達は、人間なのです。

菩薩様や観音様のようにはいきません。何もかも寛容に満ち溢れた慈悲で許せるわけではないのです。時間クスリが効かないことだって、往々にしてあります。
そして
「許せない出来事」「許せない人」には、あなたご自身が大きく傷ついた経緯や辛すぎる記憶、報われない相当な想いが必ずあるはずです

ただね 

実は私たち自分で「選べる」のです

  • 誰かや何かを許せないまま、そこに多大なエネルギーを奪われながら自分は低エネルギーのまま生き、そして最期を迎えるか
  • 誰かや何かを許せない自分を赦(ゆる)し、自分のエネルギーを有限の人生時間にめいっぱい使って生き、最期を迎えるか

①を選び続けた人は、残念ながら厳しく険しい人生になります。自分の人生の時間が止まります。
私の母が、それを私に嫌と言うほど見せてくれました。

私が育った家には、常に母から発せられる「自分の人生を無茶苦茶にした伴侶(私の父)が許せない!!絶対に許すものかっ!!死んでも許さん!」という強い恨み・憎しみの念が常に満ち溢れていました。もう呪いレベル。

ギャンブル・借金が止まらない父への憎悪を常にまき散らしていた母は、もうすぐ80歳。愛も富も無い悲惨な晩年となりました。(あくまで私から見ると、ですが)

そのような家で育った私は、成長過程で「人を呪わば穴二つ」という言葉を見た時、深く考えてしまいました。
素朴な疑問として「穴はなぜ一つではなく二つなのか?」

一般的には悪循環の因果応報概念で説明されることが多いこの ことわざ、このような説明があります。
『殺そうと墓穴を掘る者は、その報いで自分のための墓穴も掘らなければならなくなる。人に害を与えれば結局自分も同じように害をうけることのたとえ』
*コトバンクhttps://kotobank.jp/word/%E4%BA%BA%E3%82%92%E5%91%AA%E3%82%8F%E3%81%B0%E7%A9%B4%E4%BA%8C%E3%81%A4-611210

え? なんかオカシクないですか?
実際に傷つけられたから恨んでるのに「その報い」で自分の墓穴も必要になる??? どーいうこと?!

この疑問、精神世界を学ぶ中で私なりの答えを見つけました。

潜在意識と合わせて考えると、実に辻褄が合うのです。

それは「うっかり自滅」というより「ちゃっかり自滅」です。

潜在意識は、私達の大脳新皮質と脳幹の間にある大脳辺縁系の中にあり「無意識」とも呼ばれます。

(諸説ありますが)
自覚でき理性でコントロールできる顕在意識が1~10%、
潜在意識(無意識)が90~99%
と言われています。

出来事に対する私たちの 感じ方 → それによる言動、その積み重ねで創られる人生の方向性や目的地に対して、潜在意識は大きな影響力を持っています。

そして
潜在意識の特徴の中に「他人と自分の区別がつかない」「善悪の区別がつかない」があります。

これを、私の母→父への恨み節に合わせて見ていきましょう。

◆人への恨み節を、一番近くで聞いているのは実は自分・・・

言葉に出して直接本人へ「役立たず!死ね!人間のクズ!生きてる価値無し!」などと頻繁に言うくらいですから、母の頭の中では物凄い頻度でその報われない想いと言葉がグルグルしていたはずです。
誰かを恨み憎むとき、人は誰しもがその強く深い想いに囚われてしまいますね。

そして、そのグルグル止まらない罵詈雑言を母の一番近くで聞いているのは・・・ そう!父よりも母本人の潜在意識なのです。
つまり
父を恨んでいる母は、何十年にも渡り自分自身に対してこれらを言い聞かせ想いをぶつけて来た、しかも日夜それはそれはひたすら熱心に。

そりゃもう、毎日ここまで言われ続けたら夢や希望どころか自尊心まですっかり失われ、自分を粗末に扱う選択ばかりを繰り返すようになります。(もちろん父もですよ)

◆自分を粗末に扱うことは、即ちわざわざ「幸せにならない状況を創り出す」こと

理由は明確!

だって「自分は生きている価値が無いくらいクズで役立たずなので、死なねばならない」から・・・そんな無価値な人間が、幸せになって良いわけがないのです。

誰かを憎み続けることは即ち、自分が幸せにならない状態を自らせっせと創り出すということに繋がるのです。
因果応報というより、憎い相手を道連れに自分も堕ちていくという意味で、墓穴は2つ必要なのだと思います。

大嫌いな人と、一蓮托生!るんっ♪と思えるなら、別に良いんですが・・・

◆あなたはどう生きたいですか? 私たちは、選べます

あなたがもし今、①の状態でせっせと2つの墓穴を掘ってらっしゃるなら、どうか少しだけ手を休めてみてください。
そして今一度だけ「自分と自分の限られた人生のため」に、②誰かを許せない自分を赦(ゆる)す選択を試してみませんか?


その滾るような許せない想いや報われないお気持ち、辛かったこと、悲しかったこと、淋しかったこと、溢れるままのお気持ちをカウンセリングで話してみられませんか? 話す=放す、です。

私はあなたのその「話してみよう」の勇気を、心から最大限歓迎し精一杯あなたに伴走させていただきます。